2010年 09月 23日 ( 1 )

南東北錦秋編(2):裏磐梯(09.10)

 さていよいよ出発です。好事魔多し、週間天気予報によると、初日はおおむね晴れ、しかし前線の影響で、二日目は曇り後雨、三日目は曇り時々雨でぐっと冷え込み雪の可能性もあるようです。やれやれ。鳴子峡をおそらく晴れるであろう今日の午後に訪れ、山寺を明日にまわすという変更も可能ですが、うーんどうしよう。いろいろなサイトの天気予報を調べてみると、宮城県は明日も晴れとする予報が一つだけありました。自分にとって都合のよい情報を鵜呑みにするというのが、われら日本人の国民性。大日本帝国陸海軍の顰に倣って、乾坤一擲、これにかけてみよう。よって変更はなし、初志貫徹です。大宮から東北新幹線に乗って8:22に郡山に到着。8:31発の磐越西線快速喜多方行きに乗り換えて猪苗代をめざします。車窓を流れゆく光景を眺めていると、錦衣をまとったような山をときどき見かけます。まだ落葉はしていないようでほっとしました。田んぼでは稲刈りがすっかり終わっています。そして青空のもと、おぼろげに磐梯山のお姿が浮かび上がってきました。
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 9:11に猪苗代駅に到着、磐梯山を撮影し、駅前のバス停に行くと、観光客の姿がちらほらと見えます。朝早いこともあってか、それほどの混雑ではない様子で一安心。でもほぼ満席となった9:20発のバスに乗り込み、さあ出発です。山間に入ると、紅葉の色づきもひときわ見事になってきました、嬉しいなあ。ん? 今、視界を駆け抜けていった石碑に「朝鮮人慰霊…」と刻んであったようです。水路らしきものの傍なので、もしや強制連行による朝鮮人犠牲者を悼んだものでしょうか。え? 今度は「中華民国慰霊…」という碑が目の前を飛び去っていきました。次のバス停で飛び降りて、確認したいところですが、今後の旅程を考えるとそうもできません。泣いて馬謖を斬る、寄ることはあきらめ、帰りに車窓から撮影することにしましょう。
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 そして三十分弱で五色沼入口に到着。大きなビジターセンターがあったので地図を所望すると、お値段は50円。変なところで吝嗇な小生、道標はきちんと整備されているとのことなので、購入せずにすませましょう。出すべきものを出して、出発です。大きな駐車場には観光バスや自家用車がけっこう停めてあります。その一画には「日本赤十字社 平時災害救護発祥の地」という大きな記念碑がありました。どりゃどりゃ解説を読んでみましょう。1888(明治21)年に磐梯山が大爆発をして、死傷者500余名を数える大惨事となりましたが、日本赤十字社は医療救護員三名を派遣し、救護活動を行ったそうです。「当たり前田のクラッカー」と思うでしょ、私も思いました。しかし解説によると、そもそも赤十字社は戦時救護を目的としていたので、平時救護はしていなかったのですね。平時救護をその活動に加えるようになったのは1919年以降、つまり日本赤十字社によるこの救護活動は世界の先駆けだったわけです。なるほどねえ、勉強になりました。
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 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2010-09-23 07:41 | 東北 | Comments(0)