2011年 09月 16日 ( 1 )

クロアチア編(19):ザダール(10.8)

 リエカからここまで二時間強、バスはザダールに向けて出発です。魁偉な山なみと広大な平原を眺めていると、一時間ほどで再びアドリア海が見えてきました。一般道に入り、まずは昼食です。小骨の多いブイヤベースで味は可もなし不可もなし。クロアチア産のビールを注文したところ、これが旨い! しかも安い! 山ノ神が注文したジュースと合わせて17クーナでした。参考のために記しておきますと、1クーナ≒17円、よって約289円です。さきほどのサービス・エリアで買ったミネラル・ウォーター(1リットル)は7.5クーナ(約128円)、売っていた100円ライターは3クーナ(約51円)でした。物価はたいへん安いですね。店の隣に小さな小屋があり、中では串刺しにした子羊を丸焼きにしていました。この光景は、車窓からもよく見かけます。
クロアチア編(19):ザダール(10.8)_c0051620_7395594.jpg

 そしてバスに乗り込み、すぐ近くにある、ダルマチア地方で最も古い町の一つであるザダールに到着。紀元1世紀にローマ人がイリュリア人を追い出して、典型的なローマ都市計画の下で建設した町です。この町を襲った最大の悲劇は、1202年に起こりました。ヴェネツィアを出発した第四次十字軍が中近東へ向かう途中で突然進路を変え、ここザダールを襲い、町に火を放ち占領したのです。なぜ? この時の十字軍は艦隊による兵の輸送をヴェネツィアに依頼したのですが、資金繰りがつかずに代金を全額支払えませんでした。そこでヴェネツィアの総督は、アドリア海岸をめぐって対立していたハンガリーの拠点ザダールを攻め落としてくれれば、残りの船代は後払いにしようと提案したそうです。この攻撃で町は破壊され、ヴェネツィアはここに東地中海の海洋帝国を築く足掛かりを得たというわけです。綺麗な薔薇には棘があると言いますが、あの美しいヴェネツィアにこのような血塗られた歴史があったのですね。いや、こうした没義道な商いをしたからこそ、あの美しい街並みをつくる財力ができたと言うべきでしょう。
 駐車場でガイドさんと落ち合い、観光のはじまりです。ザダールの旧市街は、海に突き出た長さ1kmほどの半島で、城壁に囲まれています。城門をくぐって中に入り、古い建物が密集する狭い路地を抜けると広々とした海岸に出ました。
クロアチア編(19):ザダール(10.8)_c0051620_7402565.jpg

 地元の方たちでしょうか、のんびりと日光浴や散歩を楽しんでおられます。ここで案内されたのが、海岸に吹く風を利用して音を鳴らす「シーオルガン」という装置です。仕組みはよくわかりませんが、路面に小さな穴がいくつかあけられており、ぼーっという不思議な音が不思議な音階を奏でています。なお『地球の歩き方』の読者投稿によると、ヒッチコックが最高の夕日と称えた場所だそうです。
クロアチア編(19):ザダール(10.8)_c0051620_7405311.jpg


 本日の四枚です。
クロアチア編(19):ザダール(10.8)_c0051620_7411936.jpg

クロアチア編(19):ザダール(10.8)_c0051620_741408.jpg

クロアチア編(19):ザダール(10.8)_c0051620_742416.jpg

クロアチア編(19):ザダール(10.8)_c0051620_7422595.jpg

by sabasaba13 | 2011-09-16 07:43 | 海外 | Comments(0)