2012年 01月 31日 ( 1 )

札幌・定山渓編(7):モエレ沼公園へ(10.10)

 そしてホテルに戻り朝食です。学生食堂のようなトレイはちょいとしょぼかったですが、豊富なメニューと落ち着いた雰囲気には満足。身も心も癒してくれたマッサージチェアにお別れを言い、チェックアウトをして、さあモエレ沼公園へと向かいましょう。
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 札幌駅から地下鉄東豊線に乗りますが、こちらの地下鉄は車内が広々として気持ちいいですね、都営地下鉄12号線とは雲泥の差です。なお我が家では、石原強制収容所所長が勝手に命名した「大江戸線」という名称は使いません。
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 環状通東駅で降りて荷物をコインロッカーに入れ、バスに乗り換えます。車窓から、玄関をガラスで覆った住宅や、雪下ろしのために設置されている梯子を見ていると、あらためて酷寒の地であることが実感できます。
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 二十分ほどすると家々の向こうにモエレ山の稜線が見えてきました。そしてモエレ沼公園に到着、私は2004年2005年に訪れたことがありますが、山ノ神ははじめてです。今回は、自転車を借りて散策することにしました。それではこの素晴らしき公園について、ウィキペディアから引用して紹介しましょう。
 半円状のモエレ沼の内側を中心に、沼の岸も含む。1988年に着工し、2005年7月1日に完成、オープンした。モエレ沼公園の整備は、札幌市の市街地の周囲を緑化しようという「緑化環状グリーンベルト構想」で始まった。1979年からゴミの搬入・埋め立てが始まり、公園の基盤整備は1982年から始まった。ゴミの埋め立てが終了したのは1990年である。
 公園の基本設計は、日系米国人の彫刻家イサム・ノグチ、監修はイサム・ノグチ財団ショージ・サダオ(貞尾昭二)、はアーキテクトファイブによる(ママ)。設計監理統括者は川村純一。彼は若い頃から彫刻作品を作る一方で「大地を彫刻する」公園計画などに興味を持ち、1930年代以来「プレイマウンテン」など様々な模型を製作し、コンペにも参加していたがなかなか果たせなかった。しかし札幌市が市街地の周りを公園や緑地など8つの緑地帯で包み込もうとする計画を建て、市長への推薦からノグチへオファーが舞い込んだ。
 1988年3月に札幌を初めて訪れたノグチは、ゴミ埋立地だったモエレ沼のために公園を設計した。この計画の中には、彼の数十年来の構想であったプレイマウンテンも含まれていた。彼はそれが形になるのを見ずに同年末に死去したが、その後も基本設計に基づき工事は進められた。当初、全施設の完成予定は2004年とされていたが、それ以前から完成済みの設備から順次利用に供用されている。2005年には最後に残された中央噴水「海の噴水」の工事が完成し、同年7月1日にグランドオープンを迎えた。
 『イサム・ノグチ 宿命の越境者(下)』(ドウス昌代 講談社文庫)を参考に、もうすこし補足します。「ぼくのベストの仕事はまだ実現していない」 ことあるごとにイサムがくり返した言葉です。彼はその仕事を、《地球そのものが彫刻》、《彫刻的風景としての遊園地》、《全体をひとつの彫刻とみなした、宇宙の庭になるような公園》と表現しています。彼の言です。「私にとって遊園地は、ひとつの世界を作りだすことを意味する。いわば理想の国を、縮小した形で建設することなのだ。それは、子供の背丈で、駆け回れる国である」「遊園地を、単純な、不思議な感情を喚起する、形態と機能への入門書として、したがって教育的なものと考えたい。子供の世界は新鮮で明るく澄んだ、はじまりの世界であろう」 子供がなく、また友人の子供にすら関心を示さなかったイサムが、なぜ遊園地づくりにこだわりつづけたのか。「レオニー」の映画評でも触れましたが、父・野口米次郎に見捨てられたイサムと母・レオニー・ギルモアは、彼を求めて異国の地日本にやってきて、母親の女手一つで育てられるという苛酷な少年時代を過ごしたのですね。「幼い子供が楽しむ普通のもろもろのものを、ぼくはあたえられずにきた」 彼が生涯にわたって抱えてきた心の傷を癒すこと、そして子供たちに理想の国をプレゼントすること、それが彼の一番したかった仕事なのですね。完成を見ずに逝去されたとはいえ、その思いがほぼ結実した作品が、ここモエレ沼公園です。

 本日の一枚は、モエレ山です。
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by sabasaba13 | 2012-01-31 06:17 | 北海道 | Comments(0)