2013年 01月 28日 ( 1 )

九州編(5):大分(11.9)

 そして柳ヶ浦駅で信号待ちのためしばらく停車となりました。喫煙愛好家のためにドア開き、ホームで一幅をさせてくれたのは絶滅危惧種にとっては粋な計らいです。そろそろワシントン条約で保護してほしいものですが、無理でしょう。列車から出てホームで紫煙をくゆらし時計を見ると午後一時半、うーん、とにかく大分駅まで辿り着けたとしても午後三時ごろでしょう。泣いて馬謖を斬る、宇佐(呉橋・宇佐海軍航空隊跡)と豊後高田の訪問は断念し、豊後森(玖珠の機関車庫)と日田を訪れることにしますか。そして出発、車窓から眼下を流れる川が見えましたが、溢れんばかりの水が怒濤となって流れていきます。これは予想よりもはるかに事態が各地で起きているかもしれません。そしてすぐに日豊本線の別府-大分間の不通という車内アナウンスが入りました。そうか、あのへんはもろに海沿いを走っているから、大雨で線路が浸水したのかもしれません、やれやれ。よって列車は杵築止まりに変更、そこから大分駅まで代行バスが出るそうです。これで本日の旅程は瓦解しましたが、大分まで行けるのがせめてもの救いです。杵築駅でみなさんと共に下車し、ホームと狭い駅舎でバスの到着を待ちました。駅舎には「日本で唯一の!?サンドイッチ型城下町」という観光ポスターが貼ってありました。以前にここ杵築を訪れたことがあるのですが、二つの台地の上に武家屋敷、それに挟まれた低地に町人地というちょっとかわった町割りで、街全体がV字の形をしているのですね。よって酢屋の坂など坂道の風情が見所の、風情ある城下町でした。最初にやってきたバスには乗れず、二台目のバスに搭乗。
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 小雨の降りしきるなか、バスは疾駆し、結局大分に着いたのは午後四時過ぎでした、やれやれ。とるものもとりあえず、まずは鉄道の運行状況を確認しなければ。大分駅構内は、不安げな面持ちで行き交い情報を求める人々で騒然とした様子。臨時に並べられたパイプ椅子には、諦めた表情で座り込んでいる方も散見されます。情報提供のために設置された大きなホワイト・ボードを見ると、日豊本線・久大本線は運転見合わせ、豊肥本線(阿蘇高原線)は終日運休。そして「運転再開の目処は立っておりません」というコメント。やれやれ、チェック・メイトだ。通りかかった駅員さんに明日の見通しを訊ねると、復旧に鋭意尽力しているところで何とも言えないとのお返事です。やれやれ、ビリー・ホリデイ曰く「不幸以外の何物をも期待しないでいると、わずかながら、幸福の日がめぐってくるかもしれない」、いやいや、ミッテラン曰く「未来のことを考える人には、未来がある」、ここはカーライル曰く「汝に最も近い義務を果た」しましょう。そう、美味しい夕御飯を食べなければ。
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by sabasaba13 | 2013-01-28 05:58 | 九州 | Comments(0)