2014年 01月 25日 ( 1 )

イタリア編(58):ヴェネツィア(12.8)

 そして13:48にフィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅に到着。ヴェネツィア行きの列車に乗り換えますが、四十分ほど時間があるので駅のカフェで昼食をとることにしました。可もなく不可もない味のピッツァとフルーツをいただき、14:25発のESスターに乗り込みました。
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 車内はほぼ満席、JTBに依頼して二等指定席を押さえておいたのは正解でした。でもボローニャやパドヴァで下車する方もけっこういましたが。ポー川を渡るとそこはヴェネト州、広大な畠が広がりますが、葡萄・玉蜀黍の生産ではイタリア第一位だそうです。
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 午後四時にパドヴァ駅に到着、以前に訪れたスクロヴェーニ礼拝堂のことを懐かしく思い出しました。本土側にあるヴェネツィア・メストレ駅を通過し、列車はいよいよラグーナ(潟)にかかる長い橋梁を疾駆していきます。そしていよいよアドリア海の真珠、ヴェネツィアの街並みがぐんぐんと迫ってきました。ヴェネツィア(Venezia)は数年前にしゃぶりつくしたので、今回は一泊のみ、明日にはコルティナ・ダンペッツィオへと出立です。
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 16:33にヴェネツィア・サンタ・ルチア駅に到着、今夜の塒ホテル・コンチネンタルまでは歩いて数分です。前回もこのホテルに宿泊したのですが、駅から近く部屋や内装もまあまあだったので今回も撰んだ次第。ただあの時の部屋は道路に面していたので、今回はカナル(運河)に面した部屋だと僥倖です。フロントでバウチャーを渡してチェックイン、そして案内された部屋は…やりっ、運河に面した部屋でした。小槍の上でアルペン踊りを踊りだしそうな二人。
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 いやいやそんなことをしている場合ではありませぬ。今回の旅行で一番気懸りなコルティナへの足を確保しなければいけません。事前にいろいろと調べたところ一日に一本直通のバスがあるはずですが、それがなかった、あるいは満席の場合は、代替手段を考える必要があります。たぶん列車でパドヴァに行き、乗り換えてカラルツォへ、そこからバスで行けるはずですが、かなり煩雑となります。荷物を部屋に置き、駅の先にある橋を渡りローマ広場へ。こちらは広大なバス・ターミナルになっていますが、ガイドブックによると駅から見て右側にATVO社バス切符売り場があるはずですが…うろうろきょろきょろ…あった。さっそく事務所に飛び込み、山ノ神にお願いして訊いてもらったところ、7:50発のバスがあるそうです。よかったよかった、切符を購入し、これで心おきなくヴェネツィア散策をすることができます。天気は相変わらずの好天、ただでさえ美しいこの街をいっそうひきたてています。まずはサン・マルコ広場へと行ってみますか。
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 駅前のヴァポレット(Vaporetto)乗り場で12時間券を購入し、乗ったことがない2番航路を利用することにしました。そして出航、♪はあれた空、そおよぐ風♪と口ずさみたくなるような素晴らしいお天気です。あまり使われない航路なのでしょうか乗船客も少なく、眺めの良い特等席を陣取ることができました。ヴェネツィアと本土を結ぶ道路・線路を眺めていると、やがてヴァポレットは市場(Mercato)やトロンケット(Tronchetto)港を通り過ぎていきました。港には豪華客船も停泊していましたが、君らが神の国に行くのはらくだが針の穴を通るよりも難しいぞと引かれ者の小唄。
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 舟は大きく左に旋回し、ヴェネツィアとジューデッカ(Giudecca)島の間を抜けていきます。たしか左のあたりはザッテレ(Zattere)、わが敬愛するジョン・ラスキンが滞在したペンショーネ・カルチーナがあったはずです。前方右手に見えるサン・ジョルジュ・マッジョーレ教会の鐘楼がぐんぐん近づき、大運河(Canal Grande)も見えてきました。そして船着場サン・ザッカリア(S.Zaccaria)に接岸。三十分ほどの愉しいプチ・クルーズでした。
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 下船すると、さすがはヴェネツィア、観光客で芋洗い状態の大混雑。しかしジャック・アタリが『1492 西欧文明の世界支配』(ちくま学芸文庫)の中で、"完全に海の方へ目を向けたひとつの強大な経済機構"(p.104)と表現した往時の殷賑はまた違った姿だったのでしょう。本書によると、たぶんこのあたりに山と積まれていた商品は、フランドル地方の羊毛、ミラノとフィレンツェの毛織物、バルセロナの珊瑚、ターナの奴隷、コンスタンティノープルの絹と明礬、アナトリアの金属類、ペルシアの絹織物、マラバルの胡椒などであったそうです。

 本日の三枚です。
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by sabasaba13 | 2014-01-25 09:45 | 海外 | Comments(0)