後者の日本語版ガイドブックも優れもの、コルティナの歴史、文化、料理、四季、イベント、ツァーの紹介など、こちらにも大いに助けてもらいました。
そうそう、実は『地球の歩き方』に素晴らしい写真が掲載されていました。峨々たる山、さまざまなニュアンスの緑色で彩られた丘陵や木々、それらを鏡のように完璧に映す小さな湖。とても言葉で表現できないような美しい風景です。脚注にはクローダ・ダ・ラーゴ(Croda da Lago)とベッコ・ディ・メッツォディ山(Becco di Mezzodi)とあります。iの方に訊ねたところ、マップで該当の地を指差し、バスの便はなく、タクシーも走れないほどの険しい山道なので歩いていくしかないとのこと。どうやら一日がかりで歩くことになりそうです、ちょっときびしいなあ、と山爺・山姥・山男・山女・山ボーイ・山ガールの皆々様が聞いたら卓袱台を蹴り倒しそうな弱音を吐いて断念。
係の方に丁重にお礼を言って、バス・ターミナルの先にあるロープウェイ乗り場へ。三十分に一本ですが、幸い14:00発のロープウェイにすぐ乗ることができました。途中駅で乗り換え、ロープウェイは岩壁の上をぐんぐんとのぼっていきます。雲は多いのですが青空がひろがり、ドロミテの迫力ある岩山、それらに抱かれた緑の盆地、そしてコルティナ・ダンペッツィオの街並みを手に取るように眺めることができました。それにしても何て美しく壮大な景観なのでしょう、息を呑むようにして見惚れるのみ。

終点駅は山小屋となっており、その裏手は展望台となっています。

眺望を愛でながら、周辺を散策。デッキチェアに寝ころび日光浴をする方々、ベンチでなごむ家族連れ、山をおりようとするハイカーやマウンテン・バイクにまたがる人など、みなさん思い思いに休日を楽しんでおられます。地図や案内表示によると、このあたりは冬場にはスキー場になるようですね。

さて、小腹もへったので、山小屋にあるレストランで遅い昼食をとることにしましょう。アマトリチャーナ(amatriciana)とサラダをいただきましたが、これがなかなか美味しうございました。とくにミニトマト、マッシュルーム、オリーブ、アンチョビのサラダは絶品。
本日の四枚です。