2014年 09月 01日 ( 1 )

オーストリア編(3):ウィーン(13.8)

 これに関連してふと思い出したのが、わが家の書棚のどこかに眠る岡倉覚三(天心)の『茶の本』(岩波文庫)と、ジョージ・オーウェルの『一杯のおいしい紅茶』(朔北社)です。無事に故郷に戻れたら、発掘して読んでみることにしましょう。
 後日談。無事に帰国できたので、両書を読んでみました。後者については、彼の紅茶に対する思い入れとこだわりがひしひしと伝わってくる愉しい随筆です。彼曰く、完全な紅茶のいれかたについて、11項目の譲れない点があるそうです。インド産かセイロン産の葉を使用すること、陶磁器のポットで入れること、ポットはあらかじめ温めておくこと、茶葉は多めにして濃くいれること、葉はじかにポットにいれること(葉を封じこめる細工を弄してはいけない)、ポットのほうを薬缶のそばへ持っていくこと(お湯が葉にぶつかる瞬間にも沸騰していなければいけない)、ポットをよく揺すって葉が底におちつくまで待つこと、(冷めないように)円筒形のカップを使うこと、紅茶にいれるミルクから乳脂分をとりのぞくこと、紅茶を注いでからミルクをいれること、最後に絶対に砂糖をいれないこと。彼の言です。
 紅茶そのものが好きなわけではなく、ただ温まったり元気が出たりするから飲むので、苦みを消すには砂糖がなければという人がいる。こういう愚かな人には、ぜひ忠告したい。砂糖抜きで飲んでごらんなさい。まあ、二週間。まず確実に、二度と砂糖でぶちこわす気にはなれなくなるから。(p.14~6)
 心を安らかにしてくれる一杯のお茶についてのいろいろな話、聞いているだけで愉しくなってきます。

 閑話休題。いつものように、ジェット・ラグを一発で吹っ飛ばすために一睡もせぬようにします。機内エンターテイメントをチェックして映画『藁の楯』と『ダイ・ハード4.0』『ダイ・ハード/ラスト・デイ』を選択。音楽は、ラフマニノフのピアノ協奏曲全集(ヴァレンティーナ・リシッツァ独奏+マイケル・フランシス指揮ロンドン交響楽団)と、マイルス・デイヴィスの「クールの誕生」がいいですね。
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 睡魔と闘いなら、映画を見て、音楽を聴いて、持参した本を読んで、夕食・朝食を食べていると、飛行機はほぼ定刻の16:00にウィーン国際空港(スリーレターコード:VIE)に着陸しました。なお隣りに座られていた日本人ビジネスマンの情報によると、連日37度を記録するほどウィーンは暑いそうです。心してかからねば。
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 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2014-09-01 06:45 | 海外 | Comments(0)