2016年 03月 22日 ( 1 )

言葉の花綵137

 仕方がなかったんです。そういう時代でした。皆そんな世界観で教育されていたんです。(アドルフ・アイヒマン)

 無知とは知識の欠如ではなく、知識に飽和されているせいで未知のものを受け容れることができなくなった状態を言う。(ロラン・バルト)

 ほんとうに戦争を知っているものは、戦争について語らない。(『父親たちの星条旗』)

 卒業おめでとうとはいえません。なぜなら、あなたたちは、これから向かう社会で、あなたたちを、使い捨てできる便利な駒としか考えない者たちに数多く出あうからです。あなたたちは苦しみ、もがくでしょう。だから、そこでも生きていける智恵をあなたたちに教えてきたつもりです。(某教授 『ぼくらの民主主義なんだぜ』高橋源一郎)

 社会に溢れる「憎しみ」のことばは、問題を解決できない社会が、その失敗を隠すための必須の品なのだ。(高橋源一郎)

 読書は、人性の全てが、決して単純ではないことを教えてくれました。私たちは、複雑さに耐えて生きていかなければならないということ。人と人との関係においても、国と国との関係においても。(美智子皇后)

 だが後進国にあっては、すでに見たごとく真のブルジョワジーは存在せず、存在するのはガツガツした強欲貪婪な、けちな根性にとりつかれた、しかも旧植民地権力から保証されるおこぼれに甘んじている、一種の小型特権層(カースト)である。この近視眼のブルジョワジーは、壮大な思想や創意の能力におよそ欠けていることを露呈する。(『地に呪われたる者』 フランツ・ファノン)

 われわれが目撃するものは、もはやブルジョワ独裁ではなく部族の独裁である。大臣も、官房長官も、大使も、知事も、指導者の種族から選ばれ、ときには直接その一家から選ばれることさえある。こうした血縁型社会は、古い族内婚の掟をとり戻すように見え、そして人は、かかる愚行、かかる詐欺、かかる知的精神的貧困を前にして、怒りというよりは屈辱を抱く。これら政府首脳は正真正銘アフリカに対する裏切者だ。アフリカを、その敵のうちでももっとも怖るべき敵-愚行-に売り渡しているのだから。(『地に呪われたる者』 フランツ・ファノン)

 敵の死骸はいつも芳香を発する。(ウィテルウス)
by sabasaba13 | 2016-03-22 06:31 | 言葉の花綵 | Comments(0)