2017年 11月 07日 ( 1 )

11.3 国会包囲大行動

 そう、あきらめません。11月3日の金曜日、「国会包囲大行動」に参加するために、国会議事堂に行きました。天気予報では雨模様でしたが、幸いなるかな当時は好天に恵まれました。プレ・コンサートでは、「トーキング烏山神社の椎ノ木ブルース」など気合の入ったメッセージ・ソングを歌い続けている中川五郎氏が登場するというので、少し早めに駆けつけました。午後一時すこし過ぎに、地下鉄の駅から地上に出ると、思ったより多くの方々が押し寄せています。公園のベンチに陣取り、スピーカーから流れてくる中川五郎氏の力強い歌声にしばし耳を傾けました。ウディ・ガスリービクトル・ハラの名をまじえながら音楽による抵抗を主張し、原発事故を隠蔽しつつオリンピックを推進する安倍首相をコミカルに批判し、そして最後はボブ・ディランの「風に吹かれて」を日本語で歌ってくれました。いいですね、権力に抗おうというメッセージがびしびしと伝わってきます。忌野清志郎の"僕はね、ロックはメッセージだと思うよ。ロックでメッセージを伝えるのはダサイなんて言ってる奴は、ロックをわかっていないと思うな"という言葉をふと思い出しました。

 そして午後二時、いよいよ集会の始まりです。立憲民主党の枝野幸男代表のほか、野党の党首や国会議員、ノーベル平和賞受賞が決まった「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」の川崎哲氏などのスピーチに、万雷の拍手がわいていました。中でも最高裁判事だった弁護士の浜田邦夫氏のメッセージが心に残りました。東京新聞(2017.11.4)に掲載されていたので、引用します。
 いったん戦争が始まれば被害を受けるのは米本土ではなく日本にある米の軍事施設や原発、日本の施設であり国民だ。

 安倍首相の口先にごまかされて、国民は裸の王様になっているのではないか。米国による安全保障とか、国内での安全・安心な暮らしといった立派な着物を着ていますよと言う、仕立屋の『テーラー安倍』に。
 伊丹万作曰く"だまされるということ自体がすでに悪である"、だまされずごまかされないための知恵と知識を持ちたいものですね。
 参加者は主催者発表で約四万人、「あきらめない」「へこたれない」「忘れない」という権力者がもっとも忌み嫌う気持を多くの方々と共有できたひと時でした。ただ気になるのは、若い人びとの姿が少なかったことです。選挙で棄権する若者、安倍内閣を支持する若者が多いという話をよく耳にしますが何故なのでしょう。子どもや若者の存在が、社会にとって唯一の希望なのに。『週刊金曜日』(№1159 17.11.3)の記事「議会制民主主義はもう機能していない」の中で、内田樹氏が以下のように述べられていました。
 立法府が「国権の最高機関」として威信を失えば、行政府が事実上国権の最高機関になり、官邸の発令する政令が法律に代わる(これが自民党改憲草案の「緊急事態条項」のかんどころである)。そうなればすべての社会制度が官邸の意のままに動く、効率的な「株式会社のような統治システム」が完成する。それこそ自民党が改憲を通じて実現しようとしている「夢の政体」である。
 若い有権者たちが自民党に好感を持つのは、自民党が作ろうとしているこの政体が彼らにはなじみ深いlものだからである。
 若い人たちは「株式会社のような制度」しか経験したことがない。トップが方針を決めて、下の者はただそれに従う。経営方針の適否はマーケットが判定するから、従業員はそれについて意見を求められることもなく、そもそも意見を持つ必要もない…というのが彼らが子どものときから経験してきたあらゆる組織の原理である。家庭も、学校も、部活も、バイトも、就職先も、全部「そういう組織」だった。彼らがそれを「自然」で「合理的」なシステムだと信じたとしても、私たちはそれを責めることができない。
 構成員が民主的な討議と対話を通じて合意形成し、組織のトップは成員たちの間から互選され、その言動の適否についてつねに成員たちのきびしい批判にさらされている「民主的組織」などというものを今どきの若い人は生まれてから一度も見たことがないのである。見たことがないのだから、「そんな空想社会をめざすなんて頭がおかしいんじゃないか」と冷笑するのは考えてみたら当然である。(p.11)
 なるほど、それだけではないと思いますが、納得できるひとつの分析ですね。日本は、そんなに簡単によくなる国じゃないということをあらためて痛感します。

 本日の三枚です。
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by sabasaba13 | 2017-11-07 06:28 | 鶏肋 | Comments(0)