2018年 01月 24日 ( 1 )

近江編(63):長浜(15.3)

 駅前通りへと向かうと、むくり屋根に平屋の古い商家があり、金網看板に「本家堅ボーロ」と掲げられていました。軒のところに誇らしげに電話番号が浮き彫りにされているところなど時代を感じさせます。それにしても堅ボーロとは何ぞや? 今、インターネットで調べてみると、「元祖堅ボーロ本舗」のホームページに次のような説明がありました。
 ポルトガル語で小さく球状のお菓子を意味する「ボーロ」にちなんで「堅ボーロ」と名付けられ明治27年創業以来「体にやさしい」をモットーに自然食品として今も昔と変わらず手造りで製造しております。
 「堅ボーロ」はそのごつごつした形で長浜城跡の穴太(あのう)積みされた石垣をイメージとした質実剛健のもと着色料、防腐剤等一切使用せず小麦粉の生地を二度焼きし、現在見直されている生姜の効能をベースに生姜砂糖でコーティングしたお菓子です。
 口の中に広がる砂糖の素朴な甘み、生姜の爽やかな風味に定評があり、昔を懐かしんでやってくる年輩のお客様も後をたちません。
 日清戦争・日露戦争・太平洋戦争中には、前線の兵士への慰問袋に入れられ、故郷を思い出す味として親しまれ、日露戦争時には、戦争に勝利するため「亡露」と呼ばれていました。
 今までにも明治、大正、昭和、平成と各世代の方々に愛され百余年。昭和天皇、皇室の皆様にもご賞味いただきました。
 なおややこしいのですが、どうやら「元祖堅ボーロ本舗の本家堅ボーロ」という名称のようです。そのライバルが「田中屋本店の長浜ボーロ」、熾烈な商戦が展開されているようです。
 駅前通りに出ると、屋上にしょぼいタワーを乗せた奇っ怪なビルがありました。この手の物件は大好物なので撮影し、今、インターネットで調べてみると「長浜タワービル」であることが判明しました。ウィキペディアによると、1964(昭和39)年に、地元の資産家が「長浜にも東京タワーのような名物を作りたい」という意向で建設したそうです。このタワー…というよりも鉄塔はただの飾りで、電波の送受信といった機能は一切ないとのこと。なおビルの正面には「NAGAHAMA TOWERBILL」と記されていますが、これは"BUILDING"のスペルミスだという指摘がありました。撮影した写真で確認すると…ほんとだ。こういう脱力物件を許容する長浜市民の叡智に敬意を表します。
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 本日の二枚です。
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by sabasaba13 | 2018-01-24 06:25 | 近畿 | Comments(0)