2018年 04月 09日 ( 1 )

近江編(77):近江今津(15.3)

 旧今津郵便局は、ダブルの三角屋根と、半円アーチの入口がチャーミングな、愛らしい建物です。
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 解説を転記します。
 ヴォーリズ建築事務所の設計によって、昭和11年(1936)に、今津郵便局舎として建てられました。昭和53年に現在の今津郵便局に移転するまで使用され、当初はここで電話交換事務も行なわれていました。建設当時の図面によると、1階東側には電報受付窓口や電信台が置かれていました。
 切妻造り、妻入りで正面中央の玄関をややつきだし、入り口の半円アーチをタイルで縁取りし、コテージ風の意匠を取り入れてあります。近年までは、本館の東側に細長い作業棟があって、通路の前面には両棟をつなぐ瓦葺の門扉がありました。
 なお最近見つけた「ヴォーリズを訪ねて」というブログが、たいへん参考になりました。どうもありがとうございました。

 そして駅前の町内地図に記されていた「旧江若鉄道今津駅舎」が近くにあるので、寄ってみました。大きな切妻屋根が印象的な、山荘風の洒落た駅舎です。解説によると、近江今津と浜大津を結ぶ江若鉄道の駅として1930(昭和5)年に建てられましたが、この鉄道は1969(昭和44)年に廃線となりました。なお当初は近江(滋賀県)と若狭(福井県)を繋ぐ計画であったため、江若鉄道と名付けられたそうです。
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 見るべき程の事は全て見つ。なお、ここ近江今津で宿をおさえることができず、マキノ駅へと移動して奥琵琶湖マキノグランドパークホテルに泊まる予定です。近江今津駅前に何軒か飲食店があるので、転ばぬ先の杖、ここで夕食をとりましょう。「吾妻鮓」に、さば鮓があるという貼り紙があったので、躊躇なくこのお店を選びました。ほどよくしめてある鯖が美味しうございました。
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 そして「女騎士館」という男心をそそる喫茶店があったので、二念なく中に入りました。どんなサービスをしてくれるのだろう、どきどき、と胸を高鳴らせていると、なんてこたあない、"おんなきしかん"ではなく"めきしかん"と読むのでした。おあとがよろしいようで。でも珈琲は絶品の味と香りでした。
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 近江今津駅から湖西線に乗って二つめの駅が、マキノ駅です。ホテルまではすこし距離もあるし、雨も降っているので、タクシーに乗ろうとしましたが、駅前は閑散としており"た"の字もありません。配車してもらおうにも、公衆電話もありません。やれやれ、歩いていくしかないか。♪小糠雨降る御堂筋♪、♪雨に濡れながら♪、♪雨が空から降れば♪、♪たどり着いたらいつも雨降り♪、♪冷たい雨にうたれて♪と、雨が歌詞に出てくる歌を思い出し歌いながらとぼとぼと歩き、十五分ほどで奥琵琶湖マキノグランドパークホテルに着きました。フロントでチェックインをすると、宿帳にのナンバーを記入するように言われて、ちょっとむかっとしました。明日、午前六時半に駅まで送迎してほしいと依頼すると、午前八時半以降のみと断られました。しかたがない、朝六時半にタクシーを配車してもらいました。部屋に行くと、琵琶湖に面しているホテルなのに山側の部屋。全室レイク・ビューではないのか。

 さて明日は最終日です。一献傾けながら明日の旅程を確認し、テレビをつけると、福島原発事故によって避難を余儀なくされている方が、故郷に帰還できずに苦しんでいるというNHKの番組が放映されていました。思わず食い入るように視聴し、終了後、夜の琵琶湖のように暗く深い溜息をつきました。こんな没義道な事態を引き起こした政権を、日本の有権者は何十年も支持し続けてきたんだ。嗚呼。

 本日の一枚です。ボナペティ。
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by sabasaba13 | 2018-04-09 06:26 | 近畿 | Comments(0)