2018年 04月 11日 ( 1 )

近江編(78):針江(15.3)

 朝目覚めてカーテンを開けると雨はやんでおり薄曇りの空。今日も今日とてパッツンパッツンの行程なので、すぐにチェックアウトをし、午前六時半に配車してもらったタクシーに乗り込みました。マキノ駅に着き、ホームに出ると連山が雪を頂いています。
c0051620_20551039.jpg

 湖西線に乗って三つ目の駅が新旭駅です。お目当ては針江集落、地域住民がきれいな湧き水と共存する景観をぜひ見たいと思います。新旭駅前ロータリーには「旭日昇天 躍躍の郷」という銅像がありましたが、このあたりで行なわれる七川祭(駒練り)と竹馬祭を表現しているそうです。
c0051620_20554722.jpg

 駅から針江までは徒歩約15分、のこぎり屋根の町工場や森神社を撮影しながら、のんびりと歩きました。
c0051620_2056068.jpg

 そして針江に到着、清らかな水が家々に沿うように流れる素晴らしい景観です。比良山系に降った雪・雨が伏流水となって湧くきれい水を、地元の方は生水(しょうず)と呼び、昔から大切に利用してきたそうです。そして集落の中を巡る水路やその水を生活用水に利用したシステムが"かばた"(川端)です。かつては飲料や炊事のために利用され、今でも野菜を冷やしたり食器を洗ったりされているとのことです。壺池(つぼいけ)や端池(はたいけ)といった"かばた"は、個人のお宅の中にあり、公道からは見ることができません。

 散策しているときに、下記の注意書きを見つけて愕然としました。
針江区内 見学のみなさまへ
 ここは、観光地ではありません。生水(湧水)の恵を受け、自然とともに暮らしている生活の場です。私達の暮しを知っていただくために、散策は必ず地元ガイドと一緒に見学カードを身に着けた状態でお願いします。針江区内に見知らぬ方がおられることに、子どもやその親が敏感になっています。ガイドを伴なっておられない方には、目的をお訪ねするとともに、場合によっては区外に退去をお願いすることもありますので、ご理解をお願いいたします。
 ほんとに失礼いたしました、針江のみなさま。迂闊にも知りませんでした。今度は必ずやガイドをお願いして再訪を記したいと思います。

 なおこのあたりは現在は高島市、かつて高島郡でした。『江戸東京の聖地を歩く』(岡本亮輔 ちくま新書1244)を読んでいたら、次のような記述がありました。
 工事を担ったのは、清兵衛の弟子・息子・実弟など五〇名ほどであった。清兵衛は湯島に住んでいたが、江戸の大工ではない。近江高島郡の出身だ。琵琶湖に近い高島郡は木材の集散地で古くから大工の集落があり、優れた技術が蓄積されていた。(p.270)

 本日の四枚です。
c0051620_20572382.jpg

c0051620_20573621.jpg

c0051620_20574875.jpg

c0051620_2058032.jpg

by sabasaba13 | 2018-04-11 06:29 | 近畿 | Comments(0)