2019年 05月 30日 ( 1 )

カルカス

c0051620_21312128.jpg 行きつけの洋食屋「マッシュポテト」には、近くの練馬文化センターで開かれるコンサートや催し物のポスターが貼ってあります。山ノ神がプラハに行っているので、一人で「ブーちゃんライス」を食べた後にポスターを眺めていると、ボリビアから来日する「ロス・カルカス」というグループが、フォルクローレのコンサートを開くとのことです。フォルクローレについては、「花祭り」とか「コンドルは飛んで行く」しか知らないド素人なのですが、世界のいろいろな音楽を生で聴いてみたいと常々思っております。わが敬愛するチェ・ゲバラが亡くなった地・ボリビアからはるばる来て下さることだし、チケットを購入して練馬文化センターに聴きにいってきました。
まずは公式サイトから、彼らの紹介を引用します。
愛しいボリビアの魂
 70年代からボリビアのコチャバンバで活動を始めた「ロス・カルカス」が不動の地位を得たのは、80年代初頭の「ワ・ヤ・ヤイ」Wa Ya Yayの大ヒットでした。80年代初めに初来日を果たし、これがキッカケになって日本の中にボリビア・フォルクローレ・ファンが急増し浸透していきました。1992年、フランスから突然出現したグループ「カオマ」により「ランバダ」が世界中に大ヒット。セクシーなダンスと共に一時は社会的現象にまでなったこの曲は、「ロス・カルカス」の「ジョランド・セ・フエ」(泣きながら)の盗作と判明して、一躍作曲者のゴンサロとウリーセス・エルモッサ兄弟が注目されるようになりました。以後「ランバダ」のオリジナルのグループとして、世界的に脚光を浴びることとなりました。
 ところがこのグループの精神的支柱だったウリーセスの突然の死によって、グループは低迷しましたが、日本人チャランゴ奏者の宍戸誠や創設者の息子ゴンサロJr.などの加入によって「新生カルカス」として歩み始め、かつての輝きを取り戻しています。未だにアンデス・フォルクローレ・グループとして№1の、結成47年の円熟味を加えた「永遠のロス・カルカス」が再上陸、日本のファンの心に永遠の記憶を残すことでしょう。
 客席はほぼ満員、年配の方が多かったのですが、固定したファンがかなりいるようです。そしてメンバーが舞台に登場、ボーカリスト、ギタリスト、管楽器奏者二人、チャランゴ奏者、そしてベースとドラムスの七人です。なおチャランゴを弾くのは、カルカスに憧れてボリビアに渡り、研鑽を積んでメンバーとなった宍戸誠氏です。
 聴いていて気持ちが良い、素敵な音楽でした。多彩で歯切れのよいリズム、哀愁と情感に溢れたメロディ、そして一番気に入ったのが管楽器群の音色です。フォルクローレでは、笛のことをビエントス(風)と言うそうです。蘆でつくった縦笛のケーナ、細い縦笛を何本も並べ結んだサンポーニャ、いずれもとても魅力的な音色でした。息(人間)と風(自然)と音楽が一体となったような音と溢れるような情感で、我が心を揺さぶってくれたガストン・グアルディア氏の演奏には頭を垂れましょう。
いずれも素晴らしい演奏でしたが、「K’illa Khoyllu」(キリャ・コイリュ)というインストゥルメンタル・ナンバーのドライブ感とスイング感には聞き惚れました。もちろんヒット曲の「Wa Ya Yay」(ワヤヤイ)と「Llorando se fue」(泣きながら)も、客席と一体となったノリノリの演奏でした。ただ、客席に対して手拍子を促すのはいかがなものかと思います。身も心も音楽に乗れば、自然と手拍子を叩くものでしょう。

 世界には、こんな素敵な音楽がまだまだあるのでしょうね。世界は、何と多様で、何と豊饒なことか。フォルクローレ、アルゼンチン・タンゴを生で聴いたので、次はぜひポルトガルのファドを聴いてみたいものです。
by sabasaba13 | 2019-05-30 06:22 | 音楽 | Comments(0)