2019年 09月 01日 ( 1 )

鎌倉錦秋編(1):明月院(15.12)

 2015年の12月、ひさかたぶりに鎌倉の紅葉を愛でてきました。鎌倉は大好きです。古刹、自然、ハイキング、サイクリング、花、桜と紅葉、切通し、美術館、落ち着いた街並み、四季おりおりいつ訪れてもいろいろな愉しみをもって迎えてくれます。拙ブログでも、2006年12月の紅葉、2007年5月の新緑を上梓してあります。
 今回は鎌倉駅前で自転車を借りて、北鎌倉と天園あたりを徘徊することにしましょう。持参した本は『自転車に冷たい国、ニッポン 安心して走れる街へ』(馬場直子 岩波ブックレット909)です。
 池袋から湘南新宿ライン逗子行きに乗って、鎌倉に着いたのが午前九時ごろ。さっそく駅にある観光案内所で資料や地図をもらい、駅前のビル内にあった喫茶店「鎌倉館」でモーニング・サービスをいただきながら本日の計画を立てました。このひと時が村上春樹氏曰く「小確幸(小さいけれど確固たる幸せ)」なのですね、うん。
 
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ん? パンフレットに、神奈川県立近代美術館鎌倉で最後の展覧会が行われている記事が載っていました。敗戦後のアートを牽引した前衛、ル・コルビュジエの弟子・坂倉準三によるモダニズム建築の傑作、そして老朽化のために閉館せざるを得ない、といった話は何となく知っていたのですがもう最後の展覧会になろうとは。"つひに行く道とはかねて聞きしかど昨日今日とは思はざりしを"、ちょっと西行の心境です。よろしい、手向けの花でも添えに訪れてみることにしましょう。
 それでは出発。鶴岡八幡宮を通り過ぎて北鎌倉へと向かいますが、こちらにあった「タイムズ」の看板は、見慣れた黄色ではなく地味な白でした。京都ではよく見かけますが、鎌倉にもありました。古都の景観への配慮でしょうか、何の変哲もない普通の町にも気を使ってほしいものです。落ち着いた気持で散歩もできやしない。
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 巨福呂坂を走り抜け、向かうは明月院です。このあたりは木々が多く、しっとりとした和風の家が建ち並ぶ、気持ちのいい界隈です。
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 そして臨済宗建長寺派に属する明月院に着きました。このお寺さんは紫陽花で有名ですが、錦秋の頃もまたいいものです。初夏の喧騒もなく、ゆったりと紅葉を愛でることができました。丸く庭と紅葉を切り取る方丈の円窓は一幅の絵のようです。
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 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2019-09-01 08:15 | 関東 | Comments(0)