2019年 09月 05日 ( 1 )

鎌倉錦秋編(5):瑞泉寺・旧華頂宮邸(15.12)

 そして鎌倉宮へ。1869(明治2)年に明治天皇の勅命により創建された神社で、祭神は大塔宮護良親王です。境内には、足利氏により親王が幽閉された土牢があります。
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 落着いた雰囲気の小道をすこし走ると、瑞泉寺に到着。開基は二階堂道蘊、開山は夢窓疎石で1327(嘉暦2)年に創建されました。鎌倉御所初代公方、足利基氏がここに葬られてから公方家の塔所となりました。四季折々に咲き誇る「花の寺」としても有名ですね。仏殿の後ろには夢想疎石の作と伝えられる、岩盤を削って池を配した簡素な庭園があります。たいへん厳しい表情の佇まいで、武家の都にふさわしいお庭です。夢想疎石と言えば、京都の西芳寺(苔寺)天竜寺の庭園も彼の手によるものですね。
 「松陰吉田先生留跡碑」がありましたが、母方の伯父にあたる瑞泉寺第二十五世住職・竹院和尚に会いにこの寺を訪れたそうです。揮毫は徳富蘇峰。松陰を主人公にした司馬遼太郎の小説『世に棲む日々』でも、鎌倉で松陰が瑞泉寺を訪ねるエピソードを取り上げているとのこと。未読ですが。
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 それでは杉本寺へ向かいましょう。途中で珍しい意匠の透かしブロックを見かけたので、撮影。杉本寺は行基が開山と伝えられ、源頼朝入府以前からあった鎌倉最古の霊場といわれます。苔むした鎌倉石の階段が印象的ですが、ここは立入り禁止。
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 淨妙寺は臨済宗建長寺派の古刹、鎌倉五山の第五位です。たまたま立ち寄ったのですが、思いの外紅葉がきれいでした。
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 そして旧華頂宮邸へ、ここは初めて訪れたのですが、洒落た洋館と洋風庭園に心惹かれました。解説を転記します。
 旧華頂宮邸は、昭和4年(1929)に華頂博信侯爵邸として建てられたもので、県内にある戦前の洋風住宅建築としては鎌倉文学館とともに最大規模の建築物です。
 外観はハーフティンバーと呼ばれる西洋の民家調で、極めて整然かつ古典的な意匠となっています。建築物の内部は、玄関ホールの小ヴォールドと呼ばれる珍しい天井や洋室にあるマントルピースなどが魅力的な空間を演出しています。フランス式庭園では、バラやアジサイなど四季折々の花や緑を楽しむことができます。
 こちらも紅葉が多く、静謐な雰囲気のなかで鎌倉の錦秋を心行くまで愉しむことができました。なお庭園は通年公開されていますが、邸宅は春秋それぞれ二日間のみ公開されるようです。これはぜひ訪れてみたいですね。
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by sabasaba13 | 2019-09-05 06:32 | 関東 | Comments(0)