2019年 09月 07日 ( 1 )

鎌倉錦秋編(7):安国論寺・妙本寺(15.12)

 そして安国論寺に着きました。解説にあったように、安房から鎌倉に入った日蓮が初めて草庵を結んだ所の一つです。彼は、20年この地で過ごし、その跡が寺となりました。『立正安国論』は、ここで著されました。熱心な法華信者であった土光敏夫の墓所もあるそうです。
 なお「鎌倉の松葉が谷の道の辺に法を説きたる日蓮大菩薩」と刻まれた、正岡子規の歌碑がありました。後学のため、解説を転記します。
正岡 子規
 慶応3年9月17日(1867年10月14日)生、明治35年(1902年)9月19日没。
 俳句・短歌・新体詩・評論・随筆など多方面にわたり革新的な創作活動をし、日本の近代文学に大きな影響を与えた。
 明治21年7月・明治26年3月と2回鎌倉に遊んでいる。本歌は当山に参詣した時のことを、『竹乃里歌』に鎌倉懐古の題で詠んだ中の一首である。日蓮聖人の強烈な精神性に共鳴し、随筆「日蓮」を遺している。讃仰者といってもよいだろう。当歌碑は自筆から製作したもので、レリーフは門下の香取秀眞の子息正彦の作である。
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 すぐ近くにある長勝寺も、日蓮が結んだ草庵の跡ですね。石段を覆うような大きなカエデが見事でした。なおこのお寺さんは桜の名所とのこと、春には再訪したいものです。
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 安養院は、1225 (嘉禄元)年、北条政子が夫・源頼朝の冥福を祈って建てた長楽寺が前身といわれます。"安養院"は政子の法名ですね。政子の墓と伝えられる宝篋印塔がありました。あまり紅葉はありませんが、5月にはオオムラサキツツジが寺を埋め尽くすそうです。なお黒澤明の墓もありますが、残念ながら非公開です。
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 そして本日の〆は妙本寺です。日蓮宗の寺院ですが、もともとは比企能員の屋敷で、1203(建仁3)年、比企一族が、北条氏を中心とする大軍に攻められて滅ぼされた悲劇の地でもあります。広々とした境内と静謐な雰囲気、私の大好きなお寺さんです。これで今年の紅葉狩りもおそらく最後、名残惜しいですが去りゆく錦秋を見送りました。
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by sabasaba13 | 2019-09-07 06:26 | 関東 | Comments(0)