2019年 12月 09日 ( 1 )

福井・富山編(76):八尾(16.3)

 その先にあるのが「おたや階段」、「おたや地蔵」があるのでそう呼ばれるそうです。風変わりな名前ですが、「八尾町の小路案内」にその由来が記されていました。
 施主は大久保屋角兵衛と云われており、近くに御旅屋があることから、おたや地蔵と呼ばれています。童謡詩壇の第一人者野口雨情がおわら歌詞に詠んだことで有名です。
「おたや地蔵さんこの坂下は 今宵なつかしオワラ月あかり」
 坂の下にある小さな広場では、おわら風の盆で鏡町の演舞場となるそうです。げっ、安倍上等兵がまたいた。
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 上新町商店街は、正面に残雪をまとった山々が見える素敵な通りでした。「刀剣鞘製作 クリーニングのヤングドライ」という摩訶不思議なお店もありましたが。「味噌 醤油 平野醸造元」という商家の千本格子は見事、見惚れてしまいました。
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 「オカメ」という奇天烈な名前の喫茶店があったので、中に入り珈琲を飲みながら一休み。ご主人からおわら風の盆についての四方山話を聞かせていただきました。やはりその時期に八尾で宿をとるのは至難の業のようです。
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 それではもう少し街歩きを楽しみましょう。白壁の蔵が建ち並ぶのは「蔵並み通り」、「八尾町の小路案内」の解説がありました。
 江戸時代の八尾町は富山藩一の物資交易市場として繁栄を極め、富山藩の金の六割は八尾にありといわれた。家屋が密集し大火が多かった八尾町では、商人が火災から財を守るために建てた土蔵や土蔵造りの家屋が多く見られる。この小路は土蔵が立ち並んでいることから、この呼び名で親しまれている。
 公衆便所の男女表示は、もちろんおわら風の盆。
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 そして「日本の道100選」に選ばれている、情緒にあふれた諏訪町本通りへ。いいですね、この通りは。御影石を使った石畳、切妻屋根の出桁造りに千本格子をしつらえた町家、木製の街路灯、そして電柱を地下に埋設しているのですっきりとした相貌。なお雪解け水や防火用水を流すための用水路「エンナカ」が道の片側にあり、その音は「残したい日本の音風景100選」にも選定されているそうですが、気づきませんでした。不覚。

 本日の七枚です。
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by sabasaba13 | 2019-12-09 07:35 | 中部 | Comments(0)