2019年 12月 12日 ( 1 )

福井・富山編(79):富山(16.3)

 気を取り直して歩を進めましょう。駅前には、薬売りの銅像がありました。路面電車を撮影していると、歩道の端にレンタサイクルがずらりと並んでいました。
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 どうやら乗り捨てのできるシステムらしいですね、気になったのでいま調べてみると「アヴィレ(自転車市民共同利用システム)」という試みでした。富山市のサイトから転記します。
 市内各所に設置された「ステーション」から、自由に自転車を利用し、任意のステーションに自転車を返却することができる新しいレンタサイクルのことです。環境にやさしい自転車による公共交通として注目されており、近年欧州を中心に普及しており、日本ではコミュニティサイクルと呼ばれ、各地で社会実験などの取り組みが始まるなど、新たな交通サービスとして非常に高い関心を集めています。
 富山市は環境モデル都市として、「公共交通を軸としたコンパクトなまちづくり」によるCO2排出量の大幅な削減を目指していますが、特に過度な自動車利用の見直しが大きな焦点となっています。この事業では、中心市街地にIT技術を駆使した自転車を導入し、特定エリアの多地点に狭い間隔でステーションを配置することで、交通網としての利便性を高めることにより、近距離の自動車利用の抑制を促し、二酸化炭素の排出量の削減を図るとともに、中心市街地の活性化や回遊性の強化を図ることを目的としています。
 ブンダバー! 何と高い志操をお持ちなのでしょう、富山市は。現在の日本はさまざまな問題を抱えていますが、その一つが自動車に対する過度の優遇だと思います。詳細は『自動車の社会的費用』(宇沢弘文 岩波新書)をお読みいただきたいのですが、自動車を効率的に通行させるということを主な目的として街路の設計がおこなわれ、歩行者が自由に安全に歩くことができるということはまったく無視されている。宇沢氏曰くそれは「日本の社会の貧困、俗悪さ、非人間性を象徴したもの」です。代表的なものが歩道橋ですね。昨今高齢者の運転による人身事故が問題になっていますが、まずは交通弱者が安心して歩行できる環境を整備することが最優先の課題だと思います。
 富山市は、渋滞緩和と環境問題の解消を図るための新しい軌道系交通システムLRT(ライト・レール・トランジット)を導入するなど、自動車の暴虐を抑え込もうとする施策を意欲的に行なっているようです。さあ各自治体よ、富山市に続け。

 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2019-12-12 06:19 | 中部 | Comments(0)