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飯田線編(3):東栄・大嵐(12.4)

 出発進行、しばらくすると右の車窓から宇連川(うれがわ)が見えてきました。いただいた資料によると、川底の岩盤が板を敷いたように見えることから、板敷川と呼ばれるそうです。なるほど、ほんとうにフロアリングされているみたいでした。なおこのあたりに長篠城跡があるはずですが、見逃してしまいました。動態視力を鍛えねばなりませんね。そして東栄駅に到着、ここも秘境駅ではありませんが、待ち合わせのためしばらく停車します。ホームに下りると、かなり内陸に入ってきたので気温が低いためでしょうか、ほぼ満開の桜がありました。
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 ここ東栄には、重要無形民俗文化財に指定されている「花祭」が行なわれるそうで、駅舎はそこで使われる鬼面をかたどっています。駅前に出ると、着ぐるみをかぶった鬼が出迎えてくれました。
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 ガラスケースの中には祭の衣装をつけた人形が展示されていましたが、解説によると、山伏や修験者によって伝えられた700年余の伝統をもつ奇祭で、四十数種類の舞いが夜を徹して踊られるそうです。しばらくすると、係員の方が「東栄駅 11:35 発車」というプラカードを持って、乗車を促しはじめました。いたれりつくせり手取り足取り腰取りのサービスですね。
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 席につくと、「飯田線秘境駅オリジナル弁当」が配られました。このあたりの食材をこまごまと詰めこんだ駅弁ですが、なかなかおいしゅうございました。
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 車窓を眺めていると、そろそろ山深くなってきました。お目当ての秘境駅に間もなく出会えそうです。そして大嵐駅に到着、これは難読駅名ですね、"おおぞれ"と読みます。こちらも秘境駅ではないのですがすこし停車、数分歩くと天竜川にかかる吊り橋があります。山間を縫うように堂々と流れる天竜川、山桜や新緑を纏って微笑む山々、もうこれだけでも来た甲斐があったというもの。
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 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2013-08-04 06:45 | 中部 | Comments(0)

飯田線編(2):新城(12.4)

 駅前には「530(ゴミゼロ)運動発祥のまち」という記念碑、そして駅ビルには「祝 鈴木明子さん フィギュア世界選手権 銅メダル」という大きな垂れ幕。彼女は豊橋の出身だったんだ。
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 駅構内のポスターには豊橋のマスコット「トヨッキー」が描かれていました。豊橋の豊(トヨ)に「鬼まつり」の鬼(キ)を合せてトヨッキー、ハイテク関連産業が多いのでロボット仕立てになっているそうです。その下に「ええじゃないか豊橋」と記されていたので、観光案内所で伺ってみると、ここ豊橋は幕末の民衆運動「ええじゃないか」発祥のだとのこと。そのきっかけとなった伊勢神宮の御札がはじめて降ったのが、バスで二十分ほど行ったところにある牟呂村だったそうです。
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 ということは、もしや「ええじゃないか」と踊り狂う人々を戴いたご当地ポストがあるのではと期待しましたが、残念、何も乗っていませんでした。「豊橋 カレーうどん」という幟が掲げられていたので、ご当地B級グルメかもしれません、機会があったら食べてみましょう。
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 なお竹輪も名産のようです。お土産屋さんの店頭にはどう見ても似ていない「姉のキヨ子」さんと「妹のキヨ美」さんという謎の姉妹人形が飾られていました。
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 さてそうこうしているうちに、そろそろ出発の時間となりました。飯田線のホームに行くと「秘境号」が停車しており、鉄男くん・鉄子さんたちが記念写真を撮っていました。指定された席に座ると、9:50の定刻通り発車となりました。まずは鉄道マニア向けのマニアックな車内放送が入り、「豊橋・辰野間を5時間半で結ぶ飯田線、日本一長いローカル線と言われるのも伊達ではありません」と誇らしげに結ばれます。係の方がやってきて参加者の確認をし、秘境駅についてのパンフレットを配布してくれました。
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 まずは新城で十数分停車です。ここは秘境駅ではなく、列車待ち合わせのためでしょう。下車して駅前を散策、「ふくろう亭」という居酒屋に、ふくろう型の交通安全標識、愛知県の県鳥がコノハズクだからでしょうか。
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 駅前の桜花はあらかた散っており、葉桜になっていました。
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 構内には、織田信長と武田勝頼の布陣を示した大きな「長篠戦図」が掲げられていました。そういえば、以前に四谷の千枚田に行った時、飯田線の本長篠駅で下車しましたっけ。地元の方が「猪肉コロッケ」と「猪肉メンチカツ」を販売されていたので、もちろん後者を購入。車内ですぐに食しましたが、意外に上品な味でした。
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 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2013-08-03 07:28 | 中部 | Comments(0)

目次(2)

目次(2)

京都    京都編(1)~(4):(04.12)
      京都錦秋編(1)~(7):(02.11)
      京都錦秋編(1)~(12):(05.11)
      京都錦秋編(1)~(19):(06.11)
      京都錦秋編(1)~(19):(07.12)
      京都観桜編(1)~(19):(08.3)
      京都錦秋編(1)~(24):(09.12)
      京都・奈良錦秋編(1)~(20):(10.12)
      京都観桜編(1)~(13):(11.4)
      京都錦秋編(1)~(10):(11.12)
      京都錦秋編(1)~(20):(12.12)
      植治の庭編(1)~(20):(13.11)
      京都錦秋編(1)~(32):(14.11)
      京都観桜編(1)~(34):(15.3)
山陰    松江・萩・津和野編(1)~(9):(04.3)
      北陸・山陰編(24)~(31):(06.9)
      隠岐編(1)~(38):(10.9)
山陽    山陽編(1)~(5):(04.10)
      広島編(1)~(2):(05.3)
      瀬戸内編(1)~(44):(08.2)
      瀬戸内編(1)~(25):(12.3)
      重森三玲の庭編(1)~(12):(14.3)
四国    伊予・讃岐編(1)~(10):(04.2)
      土佐・阿波編(1)~(35):(09.3)
      瀬戸内編(1)~(28):(11.3)
      仁淀川編(1)~(48):(15.8)
九州    福岡・大分編(1)~(10):(03.9)
      肥前編(1)~(37):(07.9)
      屋久島編(1)~(30):(08.3)
      肥前・筑前編(1)~(9):(08.10)
      五島・対馬・壱岐編(1)~(45):(09.9)
      九州編(1)~(60):(11.9)
沖縄    沖縄編(1)~(22):(03.8)
      沖縄編(1)~(28):(05.8)
海外    ポルトガル編(1)~(10):(04.8)
      ダボス編(1)~(21):(05.12)
      台湾編(1)~(19):(06.3)
      テニアン・サイパン編(1)~(24):(06.8)
      ヴェネツィア編(1)~(54):(07.3)
      中国編(1)~(7):(02.3)
      ギリシア編(1)~(33):(07.8)
      アイルランド編(1)~(65):(08.8)
      クロアチア編(1)~(65):(10.8)
      グリンデルワルト編(1)~(40):(10.12)
      スペイン編(1)~(19):(11.12)
      イタリア編(1)~(99):(12.8)
      オーストリア編(1)~(102):(13.8)
      スイス編(1)~(101):(14.8)

写真館  灯台
      学校
      棚田
      火の見櫓
      面白看板 (1)
      面白看板 (2)
      奉安殿・奉安庫
      富嶽百景
      顔はめ看板 (1)
     
      戦争遺跡
      路面電車
      フェイス・ハンティング
      駅舎
      飛び出し小僧
      ご当地ポスト
      ダム
      トマソン
      映画館・劇場・芝居小屋
      巨木
      橋梁
      工場・発電所
      図書館
      銭湯
      天守閣
      二宮金次郎像
      配水塔・運河・水道関係
      無駄な公共事業
      時計台・鐘楼
     
      教会
      病院
      ご当地B級グルメ (1)
      牛肉
      変な銅像
      トイレ表示
      お墓
      写真館
      ホテル・旅館
      公会堂・公民館
      警察署
      絵馬
      郵便局
      交通安全足型
      税関
      転車台
      グリーン・モンスター
      日本で何番目
      ご当地電話ボックス
      コバタ物件
      タワー
      美術館
      廃線
      イサム・ノグチ
      弾痕・刀傷
      便器の的
      透かしブロック
      原子力発電所
      廃墟
      駅弁
      恋人の聖地
      ガードレール・アニマル
      ピクトグラム
      公衆便所
      美しい風景
      重森三玲の庭
      ゆるキャラ
      生家
      ご当地Tシャツ
      顔はめ看板 (2)
      ご当地B級グルメ (2)
by sabasaba13 | 2013-08-02 07:09 | 目次 | Comments(0)

飯田線編(1):豊橋(12.4)

 「鉄男」というほどではありませんが、鉄道は大好きです。ま、自称「鉄五郎」といったところかな。以前に、豊川稲荷から乗った飯田線の車内に「魅惑の飯田線 秘境駅探訪マップ」という吊り広告がありました。秘境駅という存在をはじめて知ったのですが、その第一人者である牛山隆信氏が「秘境駅へ行こう!」というホームページの冒頭でこう述べられています。
ようこそ「秘境駅」のページへ!ここでは日本全国の鉄道路線に現存する、周囲に人家が少なく大自然の真っ只中にある駅を紹介しています。こうした駅は今日のモータリゼーションの普及や、過疎化の進行により利用者が減少したことで、路線そのものが廃止されることが多い現在、奇跡的に生き残った貴重な存在と言えましょう。これらの駅はローカル線に限らず、特急列車が通る幹線にも存在します。けれども、訪問には多くの難題があり、普通列車でも通過が多い場合には、なかなか降りるチャンスに恵まれません。また、駅へ続く車道はおろか、歩道さえ無いこともあり、簡単に到達出来るものでもありません。しかし、断崖絶壁や深い山中、原野が広がる無人地帯であっても「ひとつの駅」として存在しているのです。その殆どが寂しい無人駅ですが、古い木造駅舎や鉄道遺構が残っていることもあり、興味が尽きません。これらの駅を訪問する旅へ暫くご一緒しませんか?
 まあ機会があったら行ってみたいな、と思っていたらその機会ができました。JR東海が主催する旅クラブ「50+ フィフティプラス」で、「飯田線秘境駅号でゆく魅惑の秘境駅めぐり」というパックツァーを発見したのです。名だたる秘境駅に臨時停車し、天竜峡も見物でき、しかも昼食付9,800円というお手軽お気軽ツァー、これはぜひ行きましょう。山ノ神を誘ったところ、「行かない」と即答。ったくもう、ロマンがないんだからあ。しょうがないので一人で参加することにしました。

 2012年の4月下旬のとある土曜日、まずは指定された新幹線「こだま」で豊橋に到着。ここ豊橋は以前に訪れたのですが、路面電車、前芝燈明台、豊橋公会堂、ハリストス正教会などなどなかなかディープな物件が目白押しです。秘境駅号の出発は9:50、少々時間があるので駅にある金太郎飴喫茶店で珈琲をいただき、駅周辺を散策。まずはわが心の路面電車を表敬訪問、「ほっトラム」という最新車両を拝見することができました。「LRV」と記されていましたが、今インターネットで調べてみると、輸送力が軽量級な旅客車両(Light rail vehicle)のことでした。なんでも、このT1000形「ほっトラム」は、狭軌軌道用の新型路面電車としては初の純国産により100%前面低床化が実現したことが評価され、鉄道友の会「ローレル賞」を受賞したそうです。ふと耳に入ってきたのは松平建による市電のPR放送でした。
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 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2013-08-02 06:54 | 中部 | Comments(0)

言葉の花綵89

 あいてにほれこまないと、いい写真は撮れない。ぼくは、ほれこんだあいてに自分の写真を捧げているんだよ。そうするとあいても、自分の気持ちを帰してくれる。けれども、ぼくにその気持を返してくれるわけじゃない。読者に、世界に返してくれるんだ。(ユージン・スミス)

 人間はだれでも、なんらかの偏見におちいることをまぬがれえない。すべての人間が自分のなかに偏見をかかえて、それなのにそれを真実だと信じて生きている。ぼく自身も偏見にとらえられながら人生をおくり、写真を撮ってきた。でもせめて、人間は自分たちの偏見を正し、真実に近づこうと努力しなければならない。(ユージン・スミス)

 ほんとうの人間は、その立場を踏み切って渡ってくる。自分の立場を踏み切ったときにその個人もまた人間としてみとめられるんだ。(ユージン・スミス)

 私は自分のことを写真家とは考えていません。人間として、すべてに興味をもち、知りたいと思い、そして、それを知ったら、ほかの人も知りたいだろうから、伝えたいなと思う。そのコミュニケーションのために写真を使うんです。(ユージン・スミス)

 肉体労働には尊いものなど何一つなく、かえって人間の品位を落とすものだから、苦役はすべて機械にやらせて、人間は美しいものを創造したり、読書をしたりして余暇を過ごしたらよい。(オスカー・ワイルド)

 酔っ払いや怠け者や臆病者や中傷する人間や姦淫を犯す人間になるのは自由であるが、独力で考える自由はない。(ジョージ・オーウェル)

 イギリスは片手にバイブルを持ち、もう一方の手にピストルを携帯し、両方のポケットに経済的な利権を入れたままで、大英帝国を築き上げた国民である。(フォースター)

 たぶん、子供にとって一番残酷なことは、自分よりも金持ちの仲間のいる学校に送られることだろう。(ジョージ・オーウェル)

 金は第六感(the sixth sense)のようなものであって、金がなければ人間の五感も充分に働かない。(サマセット・モーム)

 普通の人々を社会主義に引きつけ、そのために自分の命を賭けさせるもの、つまり社会主義の「奥義」は平等の理念である。大多数の人々にとって、社会主義とは階級のない社会を意味するのでなければ、何ものも意味しないからである。(ジョージ・オーウェル)

とても月並みなことだが、私は最初に妻のことを考えた。次に考えたのは、この世を去らなければならないことに対する激しい憤りであった。というのは、結局のところ、この世界は住み心地がよいからだ。(ジョージ・オーウェル)

スペイン人にとっては実用性よりも美が重要であり、感情が行為よりも重要であり、名誉が成功よりも重要であり、愛や友情がその人の仕事よりも重要である。(フランツ・ボルケナウ)
by sabasaba13 | 2013-08-01 19:42 | 言葉の花綵 | Comments(0)