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昨日、「赤坂プレスセンターと横須賀基地」という記事を上梓しましたが、赤坂プレスセンターの現状についての詳細な報告がありましたので紹介します。 『東京新聞』(25.8.11) 首都に厳然として存在する米軍基地、米軍と米軍兵士の傍若無人な振る舞いをあらためて胸に刻みましょう。そしてこうした状況は、沖縄を筆頭に日本各地に存在することも。 くりかえします。アジア諸国との信頼関係の欠落とアメリカへの従属、その庇護の代償として首都圏を含む全国各地に米軍基地を提供し、日米地位協定により米軍の治外法権的行為を容認する。この現実をまず認めることから始めましょう。 そして日本の新しいリーダーは、この軍事基地のひとつから喜々として飛び立ち、そのひとつに喜々として降りたち、現状に自発的に屈従していることも。 追記です。本日の『東京新聞』(25.11.8)でもこの問題を取り上げていました。 <ぎろんの森> 東京都心にある外国軍施設 #
by sabasaba13
| 2025-11-08 06:48
| 鶏肋
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トランプ大統領と高市首相が大統領専用ヘリコプター「マリーンワン」に同乗をして、特別な親密さを演出したことが話題となりました。しかし、このヘリが、赤坂プレスセンターから飛び立って横須賀基地に到着したことに着目したメディアは、管見の限りありませんでした。 この両者は言うまでもなく米軍基地、しかも首都および首都圏にある米軍基地です。他国の軍事基地が首都圏に存在する、これは国際的常識ではあり得ません。それなのに何故、日本では横須賀、横田、厚木、座間といった首都圏を制圧するような米軍基地が置かれているのか? 考えるに値する重要な問題です。それについて考えるヒントとなる一文を紹介します。『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』(矢部宏治 集英社インターナショナル)から引用します。 このようにドイツはさまざまな努力の結果、『国際連合憲章逐条解説』にあるように、すでに1970年代、「敵国」としての位置づけを事実上、脱することに成功していました。そうした歴代の首相たちの努力があったからこそ、第六代首相となったヘルムート・コール(キリスト教民主同盟)は、冷戦終結のチャンスをとらえて1990年9月12日に、「ドイツの戦後処理に関して責任をもつ」戦勝四カ国(米英仏ソ)と東西ドイツのあいだで事実上の「講和条約」(通称「2プラス4条約」)を結び、敗戦国としてのなごりをすべて清算することができたのです。そして翌月10月3日のドイツ再統一、さらには1993年11月1日のEU創設へと突き進むことができたのです。 もう言葉もありません。アジア諸国との信頼関係の欠落とアメリカへの従属、その代償として首都圏を含む全国各地に米軍基地を提供し、日米地位協定により米軍の治外法権的行為を容認する。この現実をまず認めることから始めましょう。 そして日本の新しいリーダーは、この軍事基地のひとつに喜々として降りたち、現状に自発的に屈従していることも。
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by sabasaba13
| 2025-11-07 07:04
| 鶏肋
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高市早苗首相の素振りに関する、インターネットやSNSでの毀誉褒貶が喧しいですね。一方で「媚びている」「はしゃぎすぎ」「卑屈」といった批判、他方でそれに対する反論。 やれやれ、私にとっては素振りなどは基本的にどうでもいいことです。問題にしたいのは、首相として将来の日本をどのような国にしたいのかというヴィジョンと、そのための設計図と海図です。それさえしっかりしてくれれば、媚びようがはしゃごうが卑屈であろうが微笑もうが踊ろうが、どうでもいいことです。 さて、高市首相のヴィジョンは何か。そしてどのような海図を描いているのか。うーん、説明してくれないので、全くわかりません。一つだけ明らかなのは、軍事費(防衛費)を大幅に増やそうとしていることです。『しんぶん赤旗』(25.10.25)から一部引用します。 主張 高市首相所信表明 自民党政治の転換こそ必要だ 「衣の下に鎧」―。高市早苗首相が国会で初めて行った所信表明演説を聞いて頭に浮かんだ言葉です。 そして見逃せないのが、防衛省が設置した「防衛力の抜本的強化に関する有識者会議」が、武器輸出ルールの緩和や原子力潜水艦(原潜)の保有、2023年度からの5年間で43兆円とされた防衛費のさらなる上積みを求める報告書をまとめたことです。『週刊金曜日』(№1541 25.10.17)から引用します。 半田滋の新・安全保障論 防衛の「有識者」による安倍氏への「献辞」 高市首相が好んで使用する枕詞「防衛力の抜本的強化」の具体的な内実であり、彼女は間違いなくこの提言を粛々かつ喜々として実行するでしょう。 というわけで、高市首相が熱心にやろうとしていることがいくつか見えてきました。とにかく軍事費(防衛費)をひたすら増やすこと。アメリカ製の兵器を爆買いしてトランプ大統領の歓心を買い、己の権力基盤を盤石なものにすること。および日本の軍事(防衛)産業から兵器を爆買いして、見返りに自民党への政治献金をいただくこと。 武器輸出ルールを緩和して殺傷力のある武器を輸出して軍事(防衛)産業が稼げるようにすること。これも自民党への政治献金へとつながります。なお1976年5月14日衆院外務委員会で、当時の宮澤喜一外相は「わが国は武器の輸出をして金を稼ぐほど落ちぶれていない。もう少し高い理想を持った国として今後も続けていくべきだ」と述べました。言うなれば、これからの日本を「武器輸出して稼ぐほど落ちぶれ、高い理想を捨てた国」にしたいわけですね。(『週刊金曜日』 №1525 25.6.20 p.48) そして敵基地攻撃能力(反撃能力)を持つミサイル垂直発射装置(VLS)搭載の原子力潜水艦の保有。非核三原則を撤廃して核ミサイルを搭載することも視野に入れているのかもしれません。これも日本の軍事(防衛)産業の莫大な利益となり、自民党への政治献金の爆増へとつながります。 以上、ヴィジョンも海図も提示しない高市首相ですが、アメリカと日本の軍事(防衛)産業に莫大な利益を供与することによって、己の権勢を保持し、自民党の組織利益をはかることが見えてきます。しかし絶対に忘れてはいけないのが、その財源をどうするのか、です。これについても氏は全く説明責任を果たしていないので、想像するしかありません。私が考えるに、消費税の大幅アップと、社会保障・教育・防災・文化関連予算の大幅削減でしょう。アメリカと日本の軍事(防衛)産業がぶくぶくに肥え太って、われわれ庶民は馬車馬のように働かされながら生活苦と貧困に喘く。だとしたら許し難いヴィジョンですが、知ってか知らずか、高市氏の支持率は68%です。(※朝日新聞調査) そして最も重要な点は、莫大な軍事費(防衛費)を使って強大な軍隊(自衛隊)を作る目的はなにかです。政治家・官僚がよく「厳しい国際環境」という表現を使いますが、湯水のようにわれらの税金を注ぎ込んで強大な軍隊(自衛隊)をつくらねばならぬほどの「厳しさ・危うさ」なのか具体的な説明はありません。台湾有事? 前川喜平氏がおっしゃるとおりです。 『東京新聞』(25.11.2) さらに気がかりなのが、強大な軍隊(自衛隊)をつくった結果、起きる事態です。他国をびびらせて日本への攻撃をためらわせるための抑止力の強化につながる? そのような超楽観的な見方に与することはとてもできません。 第一に、「ATMと鉄砲玉」で述べたように、強力な武器を使って中国を攻撃し多大な犠牲を引き受けてくれる「アメリカのために体を張る鉄砲玉」として使い捨てられる危険です。 第二に、日本の軍備増強が、抑止ではなく、戦争リスクにつながるという危険です。『従属の代償 日米軍事一体化の真実』(布施祐仁 講談社現代新書2754)から引用します。 私も、自衛のための必要最小限の軍備は必要だと考えています。しかし、軍備増強には抑止力を高めるという「効能」だけでなく、重大な「副作用」もあるという事実を忘れてはなりません。 というわけで、高市首相の軍事費(防衛費)大幅増額には反対です。アメリカと日本の軍事産業を太らせ、自民党が多額の政治献金を受け取り、われわれ庶民を貧窮へと追い込み、自衛隊員がアメリカの鉄砲玉として使い捨てられ、「安全保障のジレンマ」として戦争リスクを高める。とても看過することはとてもできません。 想像ですが、高市首相は戦争をしたいとは考えていないと思います。ただ、起きたら仕方ない、ま、その時はその時だと、軽く考えているのではないかな。「平和はどうするのか」という古賀誠元幹事長の真摯な問いかけにきちんと答えようとする姿勢は見られません。 己の権勢保持と自民党の組織利益のために、戦争を招き寄せる高市早苗首相。まるで… レディーススーツを着た関東軍
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by sabasaba13
| 2025-11-06 07:04
| 鶏肋
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それでは中に入りましょう。まずは噂の日本最古のエレベーターに乗って上階へ、係の方が操作をしてくれましたが鉄製のシャッターを手で開け閉めするのですね。そのレトロさは感動ものです。 ![]() トイレに行くと、磨りガラスに描かれた男女表示がこれまた超弩級のレトロ、人目をしのんで撮影してしまいました。 ![]() 会計を済ませて四条大橋を渡り、京阪本線の祇園四条駅から三条駅へ、市営地下鉄東西線に乗り換えて山科駅に到着。ほんとうにアクセスの便が良いホテルです。地下街にある気になる喫茶店「ビアンカ」は、日曜日なので本日はお休み。明日の月曜日は午前九時より営業とのことでした。近くのコンビニエンス・ストアで買い物をして部屋へ。テレビの気象情報を見ると、明日は確実に一日雨です。「天下無双の晴れ男」もここまでか… 明日の予定について山ノ神と打合せ、とりあえず朝寝坊をして、地下にある「ビアンカ」でモーニングをいただき、チェックアウトぎりぎりまで部屋でうだうだしましょう。その後はどうしよう。山ノ神より、お土産購入に一時間ほど使いたいとのリクエストがありましたので予定に組み込みましょう。美術館か博物館で時間をつぶすという手もありますが、山ノ神にスマホで京都美術館情報を調べてもらうと、やはり月曜日なのでほとんど休館です。うーむ、沈思黙考。よろしい、雨がひどければ東映太秦映画村か立命館大学国際平和ミュージアムへ行って雨を凌ぎましょう。小雨なら、嵐山・嵯峨野かな。スマホで調べてもらった京都新聞紅葉情報によると、宝筐院が本日見ごろです。宝厳院、天龍寺、常寂光寺も落葉間近なので少しは残っているかな。なお二尊院は落葉です。 それにしても雨だとつらいなあ、せめて曇りになってくれないかなあ。まあ駄目でもともと、万事に御利益のある呪文を唱えておきましょう。 ニンドスハッカッカ、マ、ヒジリキホッキョッキョ #
by sabasaba13
| 2025-11-03 05:55
| 京都
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それでは叡山電鉄の一乗寺駅まで歩いていきましょう。その途中にこんなポスターがありました。 宮座座員募集 八大神社 「宮座」か、懐かしいなあ。高校生の時に、受験日本史で必死こいて覚えた思い出があります。ちなみに「山川日本史小辞典 改訂新版」によると「宮座」とは… 村の氏神や鎮守神を祭り,神事祭礼を行う村人の祭祀組織。 ということです。さすがは京都、いまでもしっかりと残っているのですね。しかも家父長制という骨組みを維持しつつ。 一乗寺駅から叡山電鉄に乗って出町柳駅へ、京阪本線に乗り換えて祇園四条駅に到着。四条大橋を渡って東華菜館へ。まずは少し離れたところから、洒落た外観をじっくりと堪能。派手だなあ。 ![]() 京都観光「Navi」から引用します。 建物はウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計。西洋料理店のため、大正15年(1926)に建てられた。学校や教会建築を数多く手がけた彼の、生涯唯一のレストラン建築であったが、戦時中、洋食レストランの存続が困難になり、北京料理のシェフの手に渡ったことが、東華菜館の始まりとなる。現存する日本最古のエレベーターが有名。スパニッシュ・バロック様式の建築を鑑賞しながら本格的な北京料理が楽しめる。 #
by sabasaba13
| 2025-11-02 06:54
| 京都
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自己紹介
東京在住。旅行と本と音楽とテニスと古い学校と灯台と近代化遺産と棚田と鯖と猫と火の見櫓と巨木を愛す。俳号は邪想庵。
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