おっ『となりのトトロ』に登場する猫バスだ、乗ってみたいですね。大阪池田チキチキ探検隊の「ふくまるちゃん」の顔はめ看板があったので、何者だかよくわかりませんがとりあえず撮影。
呉服(くれは)座は、大阪の池田市にあった芝居小屋。ここでは地方巡業の歌舞伎をはじめ、壮士芝居、新派、落語、浪曲、講談、漫才等様々なものが演じられましたが、特に興味を引くのは、尾崎行雄や幸徳秋水らが立憲政治や社会主義の演説会に使っていることで、当時の芝居小屋が大衆の遊び場、社交場であると同時に、マスコミの重要な役割も果たしていたことがうかがわれます。 半田東湯は、知多半島の先、三河湾に面する港町亀崎にあったもので、小さな町にふさわしく間口3間のこじんまりとした銭湯です。 聖ザビエル天主堂は、フランシスコ・ザビエルを記念して、1890(明治23)年、かつてザビエルがいたことのある京都の地に献堂されたゴシック様式のカトリック教会堂です。中に入ると、落着いた光沢を放つ欅の木造部分や、ステンドグラスの織りなす美しい光が印象的でした。 金沢監獄正門は、石の帯状装飾を入れた煉瓦造。中央のアーチ型出入口、左右の二階建ての看視塔が、まるでヨーロッパのお城のような素敵な門です。 小那沙美島燈台は、軍事的要衝である広島湾から瀬戸内海への出口、宮島の脇の小さな島である小那沙美島に1904(明治37)年に建造されました。瀬戸内海には大小の島々が浮かぶので、こうした小さな燈台が島ごとに建てられたそうです。 天童眼鏡橋は、将棋の駒で有名な山形県の天童につくられた石造アーチ橋。「多嘉橋」と呼ばれ、地元の山寺石を積んで造られています。 前橋監獄雑居房は、「監獄則並図式」(1872)に沿って1888(明治21)年につくられたものですが、江戸時代以来の日本の牢屋の形式をそのまま伝えています。 #
by sabasaba13
| 2016-06-01 06:35
| 中部
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小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が、夏を焼津で過ごすようになり、その時身を寄せていたのが、この魚屋、山口乙吉の家です。解説がったので転記しておきます。
八雲と焼津すごくいい話ですね。彼と焼津の人々の交流が目に浮かぶようです。彼に関する史跡も、けっこうまわってきました。ダブリン、熊本、新宿、松江などなど。なお山ノ神が言うには、『日本の面影』(角川文庫)がすごく面白いそうです。今度読んでみようかな。 #
by sabasaba13
| 2016-05-30 08:49
| 中部
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そしてこちらも再会を待ち望んでいた物件、「喜之床」です。東京本郷にあった新井家経営の理髪店で、二階二間は、石川啄木が函館の友宮崎郁雨に預けていた母かつ、妻節子、長女京子を迎えて1909(明治42)年6月16日から東京ではじめて家族生活をした新居です。啄木はここで文学生活をしながら京橋滝山町の東京朝日新聞社校正部に勤めていました。そして翌年の12月に出版したのが処女歌集「一握の砂」であり、また啄木の思想にも影響した大逆事件が起きた年でもあります。その頃から母も妻も啄木も結核性の病気になり、二階の上り下りも苦しくなって、1911(明治44)年8月7日小石川久堅町の小さな平家建の家に移りました。翌年3月7日にはそこで母かつが死に、4月13日には啄木もまた母の後を追うように27歳の薄倖の生涯を閉じました。合掌。
石川啄木は大好きな歌人であり思想家です。彼が『時代閉塞の現状』(1910)で述べた「我々青年を囲繞する空気は、今やもう少しも流動しなくなつた。強権の勢力は普く国内に行亘つてゐる。現代社会組織は其隅々まで発達してゐる。-さうして其発達が最早完成に近い程度まで進んでゐる事は、其制度の有する欠陥の日一日明白になつている事によつて知る事が出来る」という一節を、まるで百年以上も前の状況とは思えない昨今、あらためて読み返したい作家です。啄木関連の史跡はこれまでも、渋民村、十和田湖、盛岡、函館、札幌、小樽、旭川、釧路、本郷、上野駅を訪れてきましたが、これからも追いかけ続けていきたいと思います。なお啄木がつくった、食べものをからめた歌が紹介されていました。 それとなく故郷のことなど #
by sabasaba13
| 2016-05-29 09:03
| 中部
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There is no wealth, but life 富何者ぞただ生活あるのみ (ジョン・ラスキン)
美は世界を救う。(『白痴』 ムイシュキン公爵) 世には、欠点をうまく身につけている人もあれば、長所をもてあましている人もある。(ラ・ロシュフコー) 剣と銃丸の夜のあとにはチョークと黒板の朝がやってきた。戦場の物理的暴力のあとには教室の心理的暴力がつづいたのだった。(グギ・ワ・ジオンゴ) だれが敵でだれが友であるべきかを他人に教えてもらってはいけない。(マルコムX) 私の身体よ、いつまでも私を、問い続ける人間たらしめよ。(フランツ・ファノン) 美のために破ってはならない法則は存在せぬ。(ベートーヴェン) 我々はいかなる場合にも機械が人間に奉仕すべきで、人間が機械に服従する理由のないことを信じていてもまちがいはない。(伊丹万作) 芸術もセザンヌくらいの巨人になると、その日課は時計のごとく正確で平凡であった。(伊丹万作) 「病的な美しさ」-そんなものがあるものか。ふざけるなといいたい。(伊丹万作) 法則とは自分が発見したら役に立つが、人から教わるとあまり役に立たぬものだ。(伊丹万作) 将来の演技指導者たらんとするものはまず何をおいても「説明」の技術を身につけることを資格の第一条件と考えるべきであろう。(伊丹万作) ある種の論文の目的は、そのような論文を書く必要をなくすることにある。(中野重治) 言葉というものを正しく使わない世の中は、ひじょうに危機的な状況に陥る。(カール・クラウス) 猜疑は民主主義の母である。(unknown) 土地に杭は打たれても、心に杭は打たれない。(砂川事件 青木市五郎) 戦争の法は存在しない。戦時下において悪を抑止するのは法ではなく、恐怖や利得なのである。(ヴォルテール 『哲学的コント』) 戦争において、もっとも嫌悪すべきものは、戦争によって生じる廃墟ではなく、戦時にあらわれる無知と愚かさだ。(アナトール・フランス) #
by sabasaba13
| 2016-05-28 06:52
| 言葉の花綵
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そしてもう一つ、『本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」』(前泊博盛 創元社)が教えてくれた衝撃的な事実を紹介します。それは…
日本は法治国家ではない …という事実です。皮肉でもレトリックでもなく、ほんとうに日本は法治国家ではないのです。なにしろ米軍基地をめぐる最高裁での審理において、最高検察庁がアメリカの国務長官の指示通りの最終弁論を行ない、田中耕太郎最高裁長官は大法廷での評議の内容を細かく駐日アメリカ大使に報告したあげく、アメリカ国務省の考えた筋書きにそって判決を下したことが、アメリカ側の公文書によってあきらかになっているのです。(p.239) そう、砂川事件に関して、東京地裁の伊達秋雄裁判長が、在日米軍の違憲判決を出した、いわゆる「伊達判決」です(1959.3.30)。安保条約改定直前ということもあって、あわてふためいた日米両政府は協力して事を進め、跳躍上告の結果、なんとわずか九ヵ月弱のスピード審理で、在日米軍は違憲ではないという最高裁判決が出されます(1959.12.16)。さらに問題なのはその判決の内容です。以下、長文ですが引用します。筆者の言にあるように、これは戦後史最大の事件かもしれません。 しかしこの判決のもつ最大の意味は、判決要旨六の内容です。「安保条約のごとき、主権国としてのわが国の存立の基盤に重大な関係をもつ高度の政治性を有するものが、違憲であるか否かの法的判断は、(略)裁判所の司法審査権の範囲外にある」すこしでも関心があれば、1500円の身銭を切れば、克明にわかることなのに。日本人の思考停止と無知と無関心の深淵は計り難い… #
by sabasaba13
| 2016-05-27 06:37
| 本
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自己紹介
東京在住。旅行と本と音楽とテニスと古い学校と灯台と近代化遺産と棚田と鯖と猫と火の見櫓と巨木を愛す。俳号は邪想庵。
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